メッセージ
「体罰・暴力は絶対に許さない」
日頃より各チームの指導を通して、本連盟の事業にご協力いただき、ありがとうございます。
本連盟では、日本小学生バレーボール連盟の方針に沿って、皆様方には何度となく、暴力・体罰の排除を訴えて参りました。
本年になってからは、各競技団体や高校の部活動等における体罰問題が大きな社会問題としてクローズアップされていることを受けて、公益財団法人日本バレーボール協会では、実態を把握するためにアンケート調査を実施し、神奈川県小連においても県内の全チームを対象に実施させていただきました。その結果については、4月に開催した拡大合同委員会においてご報告をさせていただきましたが、疑わしい事例がなかったというわけではありませんでした。事実、過去において、日小連に報告し処分を受けた事例も本県にもありました。
私たちが指導の対象としている小学生は、体だけではなく、精神的な部分においても成長過程にあります。ですから、大人の感情的な指導によっては怪我につながるだけではなく、我々が想像しているよりもはるかに威圧感を与え、心をも傷つけてしまうことになります。そして、このような場面において子どもたちは、抵抗する術(すべ)を持ち合わせていないのです。
バレーボールが大好きで、上手になりたいと思って練習している子どもたちが、このような指導によって、体だけではなく、心にも大きな痛手を受けることはあってはならないことです。神奈川県小連は、このような指導はいかなる理由があろうとも絶対に許しません。
皆さんとともに、体罰・暴力は指導ではないこと、己の指導力不足を隠す卑劣な一手段に過ぎないことを、今一度確認したいと思います。
最後に、保護者の皆様方にお願いです。練習等を見守っている中で、「これは小学生バレーボールの指導としてどうなのかな?」「指導者の言動で子どもが傷ついているのでは?」などと思われた場合には、早めにご連絡をいただきたいと思います。放置しておけば、それだけ子どもが受けるダメージは大きく、深くなってしまいますので、速やかな対応が必要です。連絡先は、神奈川県小連のホームページから、メールをお送りいただければ結構です。
蛇足ではありますが、決して厳しい練習を否定しているのではありません。競技スポーツですから、勝利をめざすことは当然ですし、ときには厳しい練習も必要です。厳しい練習と、体罰・暴力とは全く次元の異なるものであるということをご理解いただきたいと思います。
とにかく、子どもたちが楽しくバレーボールをできる環境をみんなで作っていきましょう。
神奈川県小学生バレーボール連盟 会長 小川 伸一
※ 参照 体罰根絶に向けた指導徹底について(公益財団法人 日本バレーボール協会) → 詳細記事(pdf)
緊急のお願い(日本小学生バレーボール連盟) → 記事詳細(pdf)